2013.5.9.

0．はじめに

　創業した人、したい人。
　そんな皆さんと、一緒に語らいたい。

　そんな想いで、このコーナーを、
　「創業の人と一緒に僕が語ること」と名づけました。

　「創業の人に」ではなく、
　「創業の人と一緒に」です。


　どこかで聞いたことありますか。
　僕はあります（って変ですが）。

　村上春樹さんの
　『走ることについて語るときに僕の語ること』（文春文庫）です。

　各地のマラソンや、ウルトラマラソンも経験された村上さん。
　小説家になる前にはジャズ・クラブを経営されていて、
　その時の話や、走ること、小説を書くことなどについて書かれた、
　素敵なエッセイ集です。

　そのタイトルにヒントをもらったのですが、
　「語る」には、いくつかの意味をこめました。

　一、
　皆さんと僕が語ること。

　私も専門家の端くれとはいえ、１人の創業者です。
　実際に創業した、あるいはしてみたいと思っている皆さんのそばで、
　創業について一緒に語り合っているような内容にしたい。

　そう思っています。

　一、
　皆さんと先人が語ること。

　先の村上さんもそうですが、
　ビジネスの世界には先人がたくさんいらっしゃいます。
　もちろん、スポーツの世界、文学の世界、教育の世界、思想の世界・・・
　いろんなところに、先人の方がたくさんいらっしゃいます。

　そうした先人の方々の言葉を紹介することで、
　創業を考える一助にならないか。
　そんな風に考えています。

　一、
　皆さんと現役経営者の方が語ること。

　僕の事務所では、毎月１日、
　「早起き税理士・会計士の「縁結び」」という
　事務所便りを発行しています。

　毎月概ね２４ページ（詳細はいつか触れますね）。
　その中に、実際の経営者にお会いしてお話をお聞きし、
　その様子をまとめてお伝えするコーナーがあります。

　歴史あり、伝統あり、物語あり、苦労あり・・・

　経営者の皆様のいろんな想いがつまったコーナーで、
　僕自身が一番勉強させていただいています。

　そんな実際にお聞きした話の中から、
　時々の話題に応じて皆さんに一部をご紹介していきます。
　現役経営者の方の想いを、少しでも共有していただけるように。



　あ、最初からいきなり長くなりましたね。

　実際にどんなことを書いていくか、ですか。

　気にしてもらえたとしたら嬉しいのですが、
　実は僕自身、ちゃんと考えていません。

　そんないい加減な、と思われてしまうかもしれませんね。
　ただ、書き始める前に、書く内容が決まっていたら、書く気がなくなる。
　そう、勝手に解釈して、見切り発車をすることにします。

　だから、僕自身が、どんな内容になっていくか、
　一番楽しみにしています。

　とはいえ、大まかな（大雑把な、くらいかな）は、こんな感じです。

　１．心構え
　２．事前準備
　３．創業手続
　４．経営理念
　５．情報発信

　どんな印象でしょうか。

　え、これだけ？
　何だ、大したことないな。
　・・・

　まあ、とにかく発車します。

　１から５が何を指しているか、
　その４文字熟語（ではないですが）だけ、
　今日は覚えてもらうと嬉しいです。

　週２回、新しい内容を追加し、
　その都度、ツイッター（@akirafunato）やフェイスブックで
　「更新しました」とアナウンスをします。

　もしよろしければ、フォローやお友達申請をしていただければ嬉しいです。



　本当に最後に、村上さんの先の本から、ひと言、引用します。
　マラソンでは絶対に歩かないという村上さんが、
　そのことを端的に語られた言葉です。

　僕のこのコーナーも、息が続く限り、走り続けたいと思います。

　　マラソンは走る競技であって、歩く競技ではない。
　　それが僕の基本的な考え方である。（P.81）